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GAPとは
GAP(Good Agricultural Practice:農業生産工程管理)とは、農業を行うにあたって1.守るべき基準、2.基準に従うための継続的な取組み、3.基準に従って農業が行われていることを認証する仕組み、のことを指します。上記の3点のうち、1点のみを指している場合もあります。例えば、農林水産省は、2の意味でGAPを説明しています。
GAPを導入することで、食品の安全性や品質、環境保全や農業経営の改善などが期待されてます。
GAPの種類
GAPにはいろいろな種類がありますが、大きく分けると、農業を適正に行うための指針(ガイドライン)と、農業が適正に行われていることの認証とに分けられるようです。
日本のGAP
日本国内だけでも、各都道府県によって作成されたものや、流通団体によって作成されたもの、GAP普及を目標とする日本GAP協会によって作成されたもの(JGAP)など、多くのGAPが存在しています。農林水産省は、GAPについて、共通して定めるべき事柄についてのガイドラインを作成しています。しかし、これは、下記Global.G.A.PやGFSIのように、どのGAPがガイドラインに準拠しているのかを認証するものではありません。
GFSI適合のGAP
GFSIは、食品安全に関連するスキーマが特定の要求を満たしていることを認証するものです。GFSIは、スキーマが、生産(製造)についての適正規範と、それがきちんと適用されているかを管理する仕組みを持っていること、HACCP原則に従っていることを要求しています。したがって、GAP認証スキーマが食品安全についてのGFSIの要求事項をみたしている場合、GFSI適合であるとの認証を受けることができます。GFSIの概要はこちら。
2012年4月において、認証されている一次生産についてのスキーマには、CanadaGAPとGlobalG.A.P IFS Schema v3、SQF1000 Level2の3つがあります。うち、SQFは食品安全に特化したものです。
SQF1000 Level2
SQFI(The Safe Quality Food Institute)によって作られています。一貫性があって、国際的に認知されるような食品の安全性と品質についての認証プログラムを、妥当な科学的な原理に基づいて提供することを目標としています。
CanadaGAP
GlobalG.A.P IFS Schema V3
参考
- 農業生産工程管理(GAP)に関する情報:農林水産省
- 日本GAP協会
- CanadaGAP
- GlobalG.A.P
- SQF
農林水産省によるGAPについての情報。
GAPの普及を目標とするNPO法人。独自に定めたJGAPの認証を行っている。